
秋晴れの下、県内外の愛好者351人が参加し、標高差約1,300mの上り坂に挑んだ。
ゆうゆう橋北(標高600m)をスタートし、県道や村道、林道を走ってゴールの笠岳登山口(同1,900m)を目指した。チャンピオンクラスをはじめ、八つのクラスごとにタイムを競い、336人が完走した。
沿道では、村民らが黄色の小旗を振って「頑張れー」、「マイペースで大丈夫」などと声援を送った。アルプホルンの演奏でも歓迎した。
参加者は、きつい勾配に顔をしかめながらも、声援に手を上げて応えたり、「元気が出た」と言ったりして、ペダルをこぐ脚に力を込めていた。
山梨県富士河口湖町の会社員、大澤裕(ゆたか)さん(33)は、初めて参加。愛好歴5年ほどになるが、「距離が長く勾配もあるのできつかった」。レース後には、YOU游ランド屋外広場でそばや豚汁、シャインマスカットなどが振る舞われ、「おもてなしが良い。おそばがおいしいですね」と笑顔だった。
村や村商工会、信州高山村観光協会、村体育協会、山田温泉スキークラブ、村サイクリングクラブでつくる実行委員会が主催。実行委事務局の観光協会によると、今年は昨年を上回る過去最多の393人のエントリーがあった。
前日の27日は村保健福祉総合センターで前日祭を開いたほか、28日はレース前のパレードランや、表彰式後には特別応援企画の大抽選会で盛り上げた。